怒ったサルの群れによる「復讐」か 犬250頭を殺害しても終わらない襲撃
「犬猿の仲」もここまでいくと恐ろしい。人口5,000人の村で起きた「動物戦争」が凄惨を極めている。
サルたちの蛮行の動機は、復讐ではないかと見られているが…。インドの小さな村でサルたちが暴れまわり、地域で飼われている約250頭の犬を殺害した。『New York Post』などの海外メディアが報じ、その内容に多くの人々が戦慄している。
■小さな犬はさらわれ…
サルたちによる事件が発生したのは、インドの西海岸に位置する大都市ムンバイから約500キロほど離れた場所に位置し、人口5,000人ほどのラブール村。
地元住民によると、サルの集団は地域で飼われている犬ばかりを次々と襲った。時には体の小さな子犬をさらっては、屋根の上や木から落として殺すといった残虐な手段にも及んでいるという。
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■人間にも被害が
サルたちの襲撃は1ヶ月にわたって続いており、これまでに250頭もの犬がサルの手にかかって命を落としている。白昼から町中で繰り広げられる凄惨な光景は、「まるで動物同士の戦争が起きたようだ」と地元住民は語る。
しかも、サルたちのターゲットは犬をかばう人間にも向けられるうえ、さらわれた犬を助けようとして屋根から転落してしまった村人もいるという。
こうした状況に困り果てた住民は、森林局に連絡して応援を要請したが、捕獲できたサルの数はいまだにゼロだ。