クリスマスの天気を気象予報士が解説 顕著な大雪で交通影響の恐れ
クリスマスは日本列島広範囲で大雪に警戒。突然のドカ雪に注意が必要。
クリスマスは12月としては記録的に強い寒気が入り、豪雪地帯と呼ばれる地域以外でも大雪になりそうです。どこで大雪になるのか、気象予報士の千種ゆり子が細かく解説します。
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■中国地方から北海道の日本海側で広く大雪に
寒波で最も雪が降るのは北陸(特に新潟県)で、土日の降雪量が広範囲で100㎝を超える予想です。次いで量が多いのが近畿北部から山陰地方で、土日だけで60~80㎝程度の降雪が予想されています。
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■警戒すべき「JPCZ」
大雪の原因は①12月として記録的に強い寒気です。上空の寒気が強いために雪雲がより発達しやすくなります。
そして②「JPCZ」。JPCZは「日本海寒帯気団収束帯」といって、大陸地形の影響を受けて風と風がぶつかり合うエリアのことです。これは、冬場にはよく発生しているのですが、今回は気圧配置の影響で山陰から近畿北部にかかり続けることで、大雪をもたらします。
線状降水帯の雪版を思ってもらうと良いかもしれません。
年末ということで慣れない道を走る方もいるかと思いますが、運転中に予想外のドカ雪に突然出会うことも予想されます。ノーマルタイヤでの雪道運転はもちろん厳禁ですが、車内で暖を取れる装備や防災用品なども揃えておいてください。