リサイクルが縁で北海道の運送会社がカシューナッツ栽培 ふるさと納税でも人気に

家財類の不用品輸出が縁で、北海道の運送会社がカンボジアでナッツ栽培加工の新規事業に進出。

2021/12/31 19:00


 

■10年越しの夢を実現へ

カシューナッツ

「苗木を見ても、最初はピンと来なかった」。近澤社長は、眼前に広がる農地が耕作放棄地に近い状態だった光景に、事業化には半信半疑だった。

だが、土壌改良など農業基盤作りの専門家で、同国の北海道人会メンバー、米司綾逸さんらと知り合い指導助言を受け、ヘルシーなカシュ―ナッツの有機栽培を目指し土壌をアルカリ性に変える燻炭を導入するなど日本式農法の畑造りに数年間、励んできた。

カシューナッツ

「土に根を生やし、芽を出して成長させよう」。創業者の先代社長の実父(故人)が命名した社名「萠」に込めた思いも、近澤社長の背中を押した。


関連記事:お店でなかなか出会えない逸品も Amazonで買えるKALDIの人気商品3選

 

■昨年5月から販売

2018年11月、首都・プノンペンの北部・コンポチェナン州の自社農園(16ヘクタール)に苗木2,000本を定植。順調に成長し、コロナ渦の昨年5月から、北海道を拠点に発売がスタートした。

現地で真空パックに詰めて輸入する商品は「塩味カシューナッツ」「燻製カシューナッツ」など4品目。

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

次ページ
■現地スタッフの力が必要
カンボジアふるさと納税リサイクルカシューナッツ苫小牧市萠運輸モエ・カシュ―
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング