「病気の家族のためにお金が必要」 休業命令を無視し働き続けた男性がコロナ死

ワクチン未接種のまま働き続け、コロナに感染。男性は病気の妻を残して死亡してしまった。

2022/01/02 10:30

入院・病院・病室・ベッド・男性

お金をどうしても稼ぐ必要があり、食堂の営業を続ける決断を下した60代の男性。その後に新型コロナウイルスに感染し死亡したことを、『New York Post』などアメリカのメディアが報じた。



 

■休業命令に従わなかった男性

アメリカ・ミシガン州で暮らしていた男性(62)は、『クインシー・ダイナー』という名の食堂を営んでいた。しかし新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、昨年12月に休業を命じられたが、それに長く従うことはどうしてもできなかった。

男性は命令を無視したいわけではなく、仕事を続けなくてはならない深い事情があったのだ。


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■休業できなかった理由

男性の妻はステージ4のがんを患っており、治療を受ける必要があった。しかしそれには大金がかかり、男性は妻のためになんとしてでも医療費を稼ぐ必要があったのだ。

また食堂を支えてくれた複数のスタッフも、稼ぎがなくては暮らしていけない。

そこで命令を無視する形で営業を再開した男性は、当時メディアの取材に応じ、「僕だって、本当はもっと長いあいだ店を閉めておきたかったのです」「でもそうすれば、この店は完全につぶれてしまう」とコメントした。

男性の苦しい立場に、同情する人も少なくはなかったようだ。

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■新型コロナ感染で死亡
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