アメリカ初の「試験管ベビー」女性 40歳の誕生日を迎えて人生を告白

現在、世界に800万人以上いるとされる“体外受精で生まれた赤ちゃん”。そのパイオニアが40歳の誕生日を迎えた。

2022/01/02 05:15



■体外受精児が母になる

エリザベスさんがもし体外受精により出産することになったら「試験管ベビーが試験管ベビーを産む」という見出しが躍ると、家族で冗談を言い合っていた一家。そんな予想に反して、エリザベスさんは自然に身ごもることができた。

しかしこの妊娠中も、メディアがネタを求めてうろつくようになった。母親のたどった道を考えれば、何が起きてもおかしくないと考えたエリザベスさんは、出産まで待つよう自ら取材陣を説き伏せた。

そして、現在11歳の息子トレバーくんを無事出産し、いつか自分の家族を持ちたいという夢をかなえたのだ。


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■「試験管ベビー」ではない

ある統計によれば2019年時点で、世界で約800万人もの赤ちゃんが体外受精によって生まれてきたと推計されているという。

パイオニアとしての功績をたたえる声に、「私は生まれてきただけ。頑張ったのは両親と医師」と語るエリザべスさん。しかし、実際の体外受精には試験管は使われていないため、「試験管ベビー」ではないと声高に主張している。

不妊症患者の代弁者として自認するエリザベスさんは、40歳を迎えての取材に応えることで、チャンスを模索する親たちへメッセージを送っているのかもしれない。

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(文/Sirabee 編集部・原田パラン

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