コロナ禍で犬を迎えるも日常が再開 繁盛するペット業界の裏で起こる悲劇とは
ステイホームにより急増するペット需要。その裏では、悲しい結末を迎えることも少なくないようだ…。
家族の誰もが元から犬好きで、新型コロナウイルスのパンデミックで大人も子供も在宅時間が増えたのを機に、いよいよ子犬を飼い始めたという家庭は多い。
しかし、その後に「困ったこと」は起きていないだろうか。イギリスの『Metro』が、ペットライフに関する興味深い話を伝えている。
■パンデミック・パピー
欧米でも、このコロナ禍は空前のペットブームになっている。長いこと、あまりにも忙しくペットなどとても飼えないと思っていた人も、テレワークでかつてないほど在宅時間が増えたことから、「今ならしっかり世話ができる」「子供たちも喜ぶ」と考えるようになった。
そんな中、ペットでも特に犬を飼い始めた家庭が多いことから「パンデミック・パピー」なる言葉まで生まれた。しかし、イギリスでは少し前から、そのパンデミック・パピーを動物保護センターに持ち込むケースが増えているという。
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■家族の長時間不在で犬は…
英国動物虐待防止協会と並ぶ、イギリスの著名な動物福祉慈善団体である『Blue Cross』。ここに少し前に持ち込まれた生後1歳半のペギーは、パンデミックの初期に小さな子犬として先の飼い主の元にやってきて、十分にかわいがられながら大切に育った。
ところが世の中の状況が変わり、通勤通学が再開すると家族は長時間留守に。ペギーは分離不安でパニックになり、問題行動を繰り返し、お手上げ状態の飼い主は「この子には、四六時中ずっと一緒にいられる里親を」と泣きながら預けていったという。
現在のペギーは、新たな里親の元で落ち着いて暮らしている。