「コミケ99」でコスプレイヤーの股間狙う“ローアングラー” 記者の直撃に…
コミケコスプレ広場の秩序乱す「ローアングラー」。今回のコミケでも彼らの姿が…。
■ローアングラーを直撃
彼らの存在は、他のカメラマンたちにとっても迷惑この上ない。
長年コスプレ広場を取材しているサブカル系メディア記者に話を聞くと「困っているレイヤーはたくさんいますよ。彼らが撮影した動画は、すぐネットにあがらない物が多く、一年程度おいてからアップされるケースが大半。おそらく本人からの削除依頼を回避する狙いがある」と分析。
「多くの“被害者”がその動画の存在に気付かないんじゃないでしょうか。また気づいてもどう削除依頼していいかわからず、『もう前のことだし顔も映っていないので…』と泣き寝入りしているレイヤーもいます」と同記者は続ける。確かに自動車系イベントなどの公式コンパニオンと違い、コスプレイヤーは一般人。中には高校生や大学生もおり、支えてくれる立場の味方が周囲にいないのだ。
今回のコミケ入場はコロナ感染防止対策のため事前抽選制となり、今まで通り自由に出入りすることが不可能となった。そのため普段目にしてきたローアングラーは1、2名程度と激減していた印象。毎回会場で見かける業者と思わしき男性が、いつものように腰当たりにカメラを構えそしらぬ顔で動画撮影を続けていたため、被写体のコスプレイヤーに「その人間に動画撮影を許可していない」という言質を取ってから本人を直撃することにした。
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■無言で現場から立ち去る
「この動画撮影、許可とっているのですか?」と質問すると、無言でその待機列を離れたローアングラーと思われる男性。その後の質問にはすべて無視。並んでいたほかのカメラマンから注目が集まると、足早に人混みの中に消えていき、コメントをとることはできなかった。
撮られ続けていた20代のコスプレイヤーに話を聞くと「薄々気づいていたが、どう排除していいかわからなかった」と困惑した表情。しっかり露出対策をしていても、避けることができないことに悔しさをにじませる。
コミケの無断撮影&ローアングラー問題。被写体が動画撮影を許可をしているケースもあるため、別のカメラマンが気が付いてもそう簡単に排除ができないのも実情だ。今年は大型イベントが規模縮小ながら復活していく可能性があるため、現場スタッフへの相談や、しっかり注意してくれる仲間への事前声掛けなど、コスプレイヤー側も警戒する必要がある。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)