タトゥーがモノクロのみになる? 発がん性物質危惧しカラーインクがEUで使用禁止へ
現在用いられているカラーインクが使えなくなると、しばらくの間は、白と黒のタトゥーしかできなくなる可能性が浮上している。
2022年1月より、主にタトゥーのカラーインクに含まれる成分が、ある理由から使用が禁止される。色鮮やかなタトゥーは今後しばらくの間、欧州連合(EU)で姿を消していくことになるのかもしれない。『Daily Star UK』など海外メディアが報じている。
■カラーインクが禁止に
EUが制定した「人間の健康や環境保護のために化学物質を管理する欧州議会及び欧州理事会規則」であるREACHによれば、2022年1月4日より、EUのタトゥーアーティストは、これまでタトゥーに用いられてきたカラーインクの使用ができなくなる。
昨年よりすでに、主としてカラータトゥーに使用されている4,000にも上る化学物質が禁止されているが、猶予期間が1年間設けられていた。この1年の間に製造業者らは、より安全な配合のカラーインクを開発するよう求められていたのだという。
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■発がん性物質が含まれる
今回のこの規制は、すでに人の肌に塗ることがREACHによって禁止されている物質が含まれており、それら物質がタトゥーを通して体内に入ることがないようにするための動きである。
科学者たちは、まだカラータトゥーインクの中に含まれる化学物質と発がんとの間に、明確ながんとの因果関係を見いだせてはいない。しかしインクに使用されている物質の中には、発がん性物質と証明されているものが含まれているのだそうだ。