徳島県が開発した“世界初” 線路と道路両用の「DMV」を世界が絶賛
日本の小さな港町で世界初の乗り物が誕生。高齢者の足や観光資源となることが想定され、世界から称賛が相次いでいる。
日本の小さな港町である徳島県の海陽町。ここで開発された“ある乗り物”が、多くの町が抱えている問題にうまく対応しているとして、世界で大きな話題となっていることをご存じだろうか。アメリカの『CNN』やインドの『India Times』などが続々と報じている。
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■開発費は1億4,000万円
海を中心に美しい景色が広がる徳島県・海陽町で開発された乗り物とは、線路でも道路でも走行可能な「デュアル・モード・ヴィークル(以下、DMV)」。
この町は長年にわたり人口の過疎化や高齢化に悩まされてきたという。2017年に高知県と徳島県、そして阿佐海岸鉄道が共同でDMVの開発にあたることを決定した。開発費用は約1億4,000万円。
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■世界初の快挙
DMVは利用客の少ない路線のコストを削減するため、世界ではイギリスやロシアが開発を進めてきたが、本格的な営業運行は海陽町が世界初の試みとなる。
一般の道路上は通常のゴムタイヤで走行。一方、線路でのモードに切り替えると、バスの下腹部から金属製の車輪が降りてくる。その間わずか15秒だ。
最大21人の乗客を運ぶことができ、電車とバスを乗り換えなしで利用できるメリットがある。