体操・内村航平選手が引退会見 「最後の最後、6種目やって終わりたい」
体操の内村航平選手が、現役を引退。会見では引退を決意した理由、そして今後の展望などを語った。
オリンピック4大会(北京、ロンドン、リオ、東京)に出場し、体操で個人総合で2連覇を果たした内村航平選手が14日、都内にて引退会見を開いた。
「特別な感じはそこまでなくて。ただただ…引退するんだな、みたいな感じ。実感は今のところないです」と穏やかに話し始めた内村選手の、“引退”を決断した理由とは。
画像をもっと見る
■「先が見えないな…」
「3歳で好きな体操を始めて、体操歴も30年。30年中16年間、ナショナル強化選手として日の丸を背負ってやってこられたのは誇り」と語る内村選手。
引退を決めたのは昨年10月に行われた世界選手権の前だったといい、「(東京)五輪が終わって、次の世界選手権に向けて練習をしていくなかで、ちょっとしんどすぎたといいますか…。このままだと先が見えないなと感じた」という。
関連記事:五輪出場後、内村航平選手に母が連絡を取らなかった理由 「深い愛」と反響
■最後の舞台は3月
11日に引退発表、そして14日に引退会見を開いたものの、「引退会見をやってますけど、本来の引退は3月12日。というのも、3月12日に最後の舞台を東京体育館でやりたいと思っていて」と、『KOHEI UCHIMURA THE FINAL』の開催を発表。
「そこで最後、この全身痛い体にムチを打って、6種目やろうかなと思っています。東京五輪の代表になるより苦しいことをやんなきゃいけないのかと憂鬱になってますけど(苦笑)、そこまではしっかりやりきりたいなと思っています」と笑みを浮かべる。