幼稚園から突然の相談が… 我が子の「変わった行動」の理由がロックすぎると話題
幼稚園での我が子の行動について、幼稚園からとある相談事が…。その正体に、反響の声が多数寄せられているのだ。
■「クイーンをディグった理由」が最高だった
幼稚園「お父さんすいません、最近(長男)くんが園やバスで『ママ~ママ~』って歌ってるんですよ。ママがいないのを寂しがっているのかもしれません。園ではその都度慰めたりしているんですが、ご家庭でのサポートもお願いします。」
ワタシ「すいません、それQueenのボヘミアンラプソディーです。」— TKG (@oreshio) January 17, 2022
今回話題となったツイートが投稿されたのが1月18日のことなのだが、TKGさんは昨年11月末にも、息子さんに関するツイートを投稿している。
こちらの内容を見ると「年長息子が先週放送のおげんさんといっしょを見てから、ハッチポッチステーションのボヘミアン・ラプソディ(犬のおまわりさんver)にはまって、そこからクイーンにたどり着いてしまった」とのこと。
年長息子が先週放送のおげんさんといっしょを見てから、ハッチポッチステーションのボヘミアンラプソディ(犬のおまわりさんver)にはまって、そこからクイーンにたどり着いてしまった。
— TKG (@oreshio) November 30, 2021
『ハッチポッチステーション』(NHK)といえば『ボヘミアン〜』の他にも、ビートルズやディープ・パープルといった大物アーティストらの楽曲と日本の童謡を組み合わせた「パロディ楽曲」の人気が非常に高く、幼き頃に観た同番組を切っ掛けに「洋楽の扉」を開いた視聴者も決して少なくない。
また、単なるウケ狙いのパロディに留まらず楽曲やバンドへのリスペクトを感じさせ、且つ違和感なく動揺とミックスさせたセンスも見逃せない。グッチ裕三の演奏・歌唱もノリに乗っており、元ネタの楽曲を知らない子供たちに「新鮮な衝撃」を与えるばかりか、一緒に番組を鑑賞する大人たちをも唸らせる奇跡のコーナーとして成立していたのだ。
元ネタとなるアーティスト名を改変するセンスも最高で、例えばローリング・ストーンズのパロディ曲では「ローリング・スッテンコロリン」なる架空のバンドが、エリック・クラプトン(正確に言うとデレク・アンド・ザ・ドミノス)のパロディ曲では「エリックかけブトン」という架空のギタリストが登場している。
これはどのジャンルの音楽にも言えることだが、良い楽曲を探していく「ディグ」の基本はまず、自身の好きな楽曲やアーティストの元ネタや原点を探ってみることに他ならない。
例えば、現代のビートルズファンの中には、若手アーティストがリスペクトを表明しているという理由でオアシスを聴き始め、そこからギャラガー兄弟の敬愛するビートルズを聴き始め、気づけばビートルズの沼にどっぷり浸かってしまった…という人も少なくないだろう。
そうした観点から考えると、TKGさんの息子さんがとった行動は、全ロックファンが敬意を払うべき立派な「ディグ」である。
関連記事:ヨドバシ店頭のPOP、あまりに仕事が早すぎる 「逃げちゃダメだ」の宛先を見ると…
■汎用性が高すぎるボヘミアン・ラプソディ
なお「ママ〜」の部分が非常に印象に残りやすいボヘミアン・ラプソディは、ネット上では汎用性の塊としてもしばしば話題に上がっている。
例えば、学校で女性教諭のことを誤って「ママ」と呼んでしまい、恥ずかしい思いをした経験のある人もいるかと思うが、その直後に「ウ〜ウ〜ウ〜」と歌い出してしまえば、言い間違いでなく「ボヘミアン・ラプソディを歌い出しただけ」とスマートに誤魔化すことが可能なのだ。
海外アーティストの楽曲にはその他、うっかり人前で咳き込んでしまった際にスマートにごまかせるものなどが、以前にもツイッター上で大きな話題となっていた。
・合わせて読みたい→10歳の息子、学校で『鬼滅』の自慢話を受け… 母との「誓い」守る姿に称賛相次ぐ
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)