80年代を彷彿させる懐かしきアニメが話題 作者は「レトロ感を楽しんで」
作者は「描き進めるうちに当時の光景が次々と思い出され、楽しい作業となった」と語る。
1980年代は世の中全体が浮かれていた「バブルの時代」で、雑誌文化が興隆をきわめ、メディアが教えるスポットに若者たちが群がっていた。また、マンガやアニメが子供文化の枠から離脱し、家庭用ゲーム機という新ジャンルが誕生。そんな懐かしき80年代を彷彿させるアニメがSNS上で話題を呼んでいる。
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■1986年頃の実家が舞台
作者のさめしまきよしさんは、アニメーション背景美術家で、『時をかける少女』や『映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』、劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』などにも参加している。
今回の作品制作のキッカケについては、「先日地元に久々に雪が降った。雪の降る中、灯油の移動販売車が30年前と変わらぬメロディを流しながら走っているのを眺めているうちに、小学生の頃の冬景色を思い出した」と話す。
自伝的な記録として、1986年頃の実家を舞台に設定しているそうで「描き進めるうちに当時の光景が次々と思い出され、楽しい作業となった」と語る。休日を使い制作し、期間は約4日かかったという。
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■とことん追求
2歳頃には絵を描き始めていたさめじまさんは、当時から興味のある対象物は見ないで描けるようになるまで追求していたそうだ。実際に5歳のとき、実物を見ないで描いたこいのぼりの絵が残っている。
当時について「家の周囲に里山が多く残っていたので、自然が中心の遊びが多かった。はやっていたファミコンも親の方針で買ってもらえなかったので当時は残念だった。しかし、その分動物を飼ってもらえたり山で伸び伸びと遊んでいたので今では両親に感謝している」と話す。