「子供に悪い仲間ができたら追跡アプリを」 薬物で娘を亡くした女性が涙の訴え

車にこっそりと仕込んでおいたデバイスが、娘を死なせた犯人の特定に結び付いた。

2022/01/23 17:30


 

■弟が事件に巻き込まれ…

ウェンディさんがダニーさんの行動範囲などを監視し始めたのは、彼女が18歳のとき。成績優秀でスポーツも万能、建築家か連邦捜査局(FBI)の捜査官になるという夢を持っていたダニーさんだが、高校生だった2017年に飲酒運転で逮捕された。

さらに高校を中退していた悪友とつるむと、大麻の影もちらつくようになったからだった。

じつはウェンディさんは、弟が25歳のときに突然行方不明になり、2年以上を経てむごたらしい遺体が発見されるという悲劇を経験していた。手がかりもなく事件は未解決のままで、家族同士がもっと情報を共有していれば…と、母親とともに悔し涙を流したことが忘れられないという。


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■デバイスがやはり役立った

しかしダニーさんは、監視開始からわずか3ヶ月後に愛車内で急死した。そこで『SafeTrack』が役立つとは皮肉な展開だったが、連絡が不通になってから遺体の発見まではきわめて早かった。

また、得られた情報をもとに、警察はダニーさんにフェンタニルを売っていた密売人を特定。カルヴォンゾ・バーネットという被告が第三級殺人の罪で懲役5年の実刑判決を受け、投獄された。

ウェンディさんは「娘の墓前にそれを報告したとき、少しだけ心が軽くなりました」と語っている。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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