ハサミで自ら局部を切断した男性も… 娯楽用大麻に「大麻誘発性精神障害」の問題 

妄想、幻覚に洞察力や判断力の低下が加わると、意図せず自傷行為に走る人も…。

2022/02/03 15:30

股間

嗜好品としての大麻の使用を認めるよう訴える人が、このところ日本でも増えているという。だが、大麻を長期間乱用することで稀に起きる、大麻誘発性精神障害をご存じだろうか。イギリスの『Metro』ほかがショッキングな症例を紹介し、波紋を広げている。


 

■大麻誘発性精神障害の問題

日本では、大麻の所持、販売、娯楽用の使用がいずれも大麻取締法により厳しく規制、管理されている。娯楽用大麻の解禁を求める声が上がろうとも、クリアしなければならない問題点がいくつもあるようだ。

そのひとつが、人格が変化し、犯罪や自傷行為に結びつくことがあるとされる「大麻誘発性精神障害」。このほど査読付き医学誌の『Journal of Medical Case Reports』に、タイ・バンコクのチュラロンコン病院緊急治療室の医師団が1つの症例を報告した。


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■ペニスの形が歪んで見える

患者は、タイの23歳の男性。2年にわたり娯楽用の大麻を使用し続け、3ヶ月間やめて再び使用するようになったところ、精神面の異変が現れるようになったという。大麻使用の事実は、尿検査でも確認されている。

普段から健康で基礎疾患はなかったが、大麻を再開したあたりから影が動く、鳥や昆虫の鳴き声が聞こえるなどの幻聴、幻覚が生じるようになった。ある日、大麻の使用後にペニスの形が歪んでいると感じてパニックに。ハサミを手にとると、徐々にペニスを切断していったという。

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■「痛みと歪みを取り除こうと」
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