砂糖で作ったワーグナーの楽譜が話題 砂糖を芸術の域にまで昇華させる腕前に感服
砂糖職人が作った本物そっくりの楽譜が人気。作者はシュガークラフトの魅力に取り憑かれたパティシエだった。
■様々な形に加工しやすい砂糖
今回、快く取材に応じてくれた長谷川さんは「少しでもシュガークラフトの世界が広がってくれればと思っておりました」と、開口一番に語ってくれた。
そんな長谷川さん、パティシエの仕事をしており、シュガークラフト歴は6年ほど。
シュガークラフトの魅力については「何でも作れるところです。細かい作業も出来れば薄くもなるし固くもなります。様々なアートの材料がある中でも砂糖は色々な造形に向いていると思います」と、話す。
確かに長谷川さんのツイッター投稿を見ると、楽譜の他にもバイオリンや花、そしてハイヒールまで作っており、砂糖を使って自由自在に作品を制作していることが分かる。
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■「シュガークラフトを普及させたい」強い思い
今後に向けて作ってみたい作品を尋ねたところ「もっとアーティスティックな大型作品(2メートルくらい)を作りたいと思っております」と、巨大なシュガークラフトを制作したいとの展望を語り、「これからも、もっと砂糖の世界を一般の方に広げて行きたいと考えております。日本にお菓子細工の需要を生み出したいです」と、シュガークラフトを始めとする菓子細工自体を普及させたいと大きな目標についても熱く語ってくれた。
工芸菓子の世界は古く、日本では江戸時代にまでさかのぼる。しかし、まだまだ「上流階級の晴れの舞台のもの」とのイメージが拭えない。それでも長谷川さんは一般にも親しみのある作品を制作し。老若男女誰でもシュガークラフトに触れられる環境を模索している。
その手腕から近い将来、街のあちこちで長谷川さんの作品を目にする機会が増えてくるかもしれない。
これ、フリーハンドでお砂糖を絞って書い出たんですけど、途中から頭の中に音楽が繰り広がってベートーヴェンになるかと思った🤪 pic.twitter.com/zkE3uW6Jzq
— 𝐒𝐔𝐂𝐑𝐄𝐓𝐈𝐄𝐑@長谷川健太 (@kenta_sucretier) February 12, 2022
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(取材・文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部)