被害者は高学歴の職に就く中年女性ばかり… 13回重婚の男を詐欺罪で逮捕
男は医師を名乗り住居を複数構え、国民識別番号カードを4枚所有。11枚ものATMカードを使い分けていた。
妻がいるにもかかわらず他の女性に近づき、極秘に結婚する重婚。これは詐欺罪に問われる行為だが、日本のような戸籍制度もない海外では、その事実が発覚しないこともある。
重婚を13回も繰り返したインドの男の話題を『The Hindu』『KAUMUDI ONLINE』などが報じ、世間を呆れさせている。
■教師の妻から被害届
インド・オリッサ州で、14人もの妻がいることが発覚したケンドラパラ地区出身の60歳の男が、詐欺罪で逮捕された。
男は2020年に教師の女性と結婚してクルダー県ブバネシュワール市に暮らしていたが、昨年7月、妻が「夫が私のお金を持ったまま逃げた。医師だと言われて結婚したが、だまされた」と警察に相談し、捜査のなかで男の度重なる重婚が発覚した。
なお、妻たちのプライバシー保護を優先し、男の氏名は公表されていない。
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■18年間に13人を騙す
男の初めての結婚は1982年で、最初の重婚は20年後となる2002年だった。その2度の結婚で5人の子供をもうけていたが、男は2020年までに次々と詐欺を重ね、次の結婚相手が見つかるとお金を持って行方をくらますという行為を続けていた。
日本のような戸籍制度がないインドでは、婚姻登録官が結婚通知書を承認すれば手続きは完了する。男
は発行された結婚証明書をすべて隠し、住居を7つの州に構え、国民識別番号制度による「アドハー(Aadhaar)」というカードを4枚も所有。11枚ものATMカードを使い分けていたことがわかっている。