『破壊神マグちゃん』の最終回が高く評価された理由とは… 幸せとは何か
『破壊神マグちゃん』の最終回の素晴らしさとは。ニーチェにもつながる「幸せ」の教え。
■不滅と寿命
もともと連載の中で、不滅の存在であるマグちゃんら邪神達と寿命がある人間との関係の問題は描かれていた。流々とマグちゃんが親子のような関係になったのは、第一柱の邪神・マグちゃんにとっては初めてのようだが、他の邪神にとってはそうでもない。
人気キャラである第四柱のウーネラスは、邪神と対立する代々の聖騎士団を母性で見守り続けた。邪神側からすれば、どれだけ人間と絆を深めても必ずすぐに死んでしまう。
人間と邪神の関係は、一見、邪神をペットのように飼う関係のように見えて、知能を持った邪神側が人間を飼うような関係でもあるのだ。
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■価値観の転換をもたらす
『マグちゃん』の最終回は、大変な感動とともに評価された。それは単に、家族を喪うエピソードのような感動だけでもないだろう。
それは、人間にとっての幸せとは何かを教えてくれるものだったのだ。人々は幸せとは何か、自己実現とは何か、叶えたい夢や欲望とは何かを日々追求して生きているだろうが、『マグちゃん』の最終回は、マグちゃんとの日々の幸せを伝える。