栃木で遭遇した自販機、防御力が高すぎる… 「設置の理由」が最高にエモかった

栃木県某所で発見された自販機、その特徴的すぎる様子に「これは凄い」と反響の声が相次いでいるのだ。

2022/03/07 04:45


 

■設置の「条件」が素晴らしすぎる

1979年よりオープンとなった「大谷資料館」はその名の通り「資料館」として地元の人々や遠足、修学旅行客に愛されているだけでなく、近年ではMV撮影やドラマ、映画などの撮影を本格的に受け入れ開始しており、「ロケ地」としても有名なスポット。

大谷資料館

宇都宮市大谷町では、古来より石材として活用されてきた「大谷石」という凝灰岩が採掘されているのだが、時代の移り変わりと共に採掘方法も大きく変わっていくものである。

地下空間(採掘場跡)を含む広大な敷地を有する大谷資料館では、採掘を手堀りで行なっていた時代や、道具の機械化に成功した現在の「大谷石採掘」の姿を展示しているのだ。

大谷資料館

今回話題となった自販機の外側部分は、大谷石がふんだんに使用されているワケだが、同館の館長・大久保恭利さんに設置の経緯を尋ねたところ、こちらは約4年前に設置されたものであると判明。

ことの経緯について、大久保さんは「コカ・コーラ ボトラーズジャパン様の営業ご担当者様から『自動販売機を置かせてほしい』とご相談頂いたことが切っ掛けとなります」と振り返る。

大谷資料館

以前から他社の自動販売機が設置されていたため断っていたのだが、「景観を損なわないように自動販売機をラッピングで大谷石柄にすること」を条件として設置を許可する運びに。今回の取材に際し、大久保さんは「外側も本物の大谷石にすることで景観を損なわないため、設置して良かったと思います」と、笑顔でコメントを寄せてくれたのだ。


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■栃木県民に愛されるワケ

大谷資料館

「決して景観を損わせたくない」という確固たる意志のもと、自販機の設置を決めた同館の英断は栃木県民に広く支持されているようで、前述のツイートにて注目を集めた「栃ナビ!」担当者も「大谷石は宇都宮ではかなりポピュラーな、いわばシンボル的な存在なのですが、それがある種チカラ技で日常風景まで浸食してるのが凄いな、と感じました」と、ツイート投稿の経緯についてコメントしている。

大谷資料館

日本全国どこでも見かける自販機も、歴史ある街の中ではどこか浮いた存在に映ってしまうもの。そうした背景もあって、デーモン閣下風に言うならば「お前も大谷石にしてやろうか!」状態になってしまったワケだが、自販機もまんざらではなさそうな様子が「かわいらしい」と密かにファンを増やしているようだ。

大谷資料館でを訪れる際は自販機のチェックはもちろんのこと、施設全体から発せられる歴史の息吹に耳を傾けてみてほしい。


【施設詳細】

大谷資料館

「大谷資料館」

栃木県宇都宮市大谷町909

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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