茂木健一郎氏、ロシアへの経済制裁に持論 「戦争を防止することにならない」
各国で高まるロシアへの経済制裁。これに脳科学者の茂木健一郎氏が「戦争の抑止になるのか?」と疑問を呈している。
■抑止するのは「相互依存関係」
茂木氏は、「相互依存関係がある相手とは戦争しにくいわけですよ」「けど、薄い人とは戦争しちゃってもいいってことになる」など、依存関係が抑止力になるとの持論を展開。
「例えば、ロシアがウクライナの小麦を失うと困るとか、ウクライナからするとロシアの資源が…。いろんな物が絡み合っていて、『相手と戦争するのが難しいよね』ってほうが戦争の抑止になると思う」と、制裁が逆効果と指摘していく。
さらには、「僕はだから、経済のブロック化っていうのは極めて危険だと思う」「ブロック化が起こってしまうと、『アイツらとは何の関係もないんだから戦争しようぜ』ってなっちゃうじゃないですか」と経済の枠組みそのものにも異議を唱えている。
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■【動画】経済制裁の有効性を疑問視
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)