「味が濃すぎてご飯が欲しくなる…」 ザ・リーサルウェポンズの初アルバムは聞き飽きない

ザ・リーサルウェポンズがメジャー初アルバム『アイキッドとサイボーグジョー』をリリース。作品の魅力を本人に聞いてきた。


 

■アルバム完成は「感慨深い」

アイキッド

———お二人の今までの活動をギュッと濃縮したようなアルバムとなりましたが、やはり、形になると感慨深いものがあったりするのでしょうか。

アイキッド:普通に感慨深いですねぇ。人生でメジャーでフルアルバムを出したことがないんです。インディーズでもメジャーでもミニアルバムを1回出したら飽きて、自分から辞めちゃってて。


いろんな人にサポートしていただいたんですけど「自分でもできるんだ」って感じたし、人生における大きな達成感がありました。まぁコロナがあったので、作り溜まった分を出したってことでもあるんですけどね(笑)


———以前のインタビューでは「半径5kmの出来事しか歌に出来ない」というお話もありましたが、コロナ禍ではなかなか外出もできず、楽曲制作が難航したりしたのでは。

アイキッド:なので、昔の記憶から引っ張ってきたことも多いですね。と言っても『半額タイムセール』とかは、半径5kmどころか日常ですからね(笑)『合体ポンズロボ』という、今回のアルバムで唯一の箸休め的な楽曲があるんですけど、それもすぐそこの妙正寺川で人目を避けてMVを撮影しました。


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■今作を例えるなら「ごった煮」

———改めて、今回のアルバムはどのような作品に仕上がりましたか。

アイキッド:「ごった煮」ですね…具が多すぎるうえに味が濃すぎる。ご飯が欲しくなるレベルです(笑)中でも『川中島の戦い』は、MVに手作りの甲冑や槍が出てきてポンズ感全開。これはポンズ工芸の第一人者・名倉さんに作っていただきました。


武田信玄と上杉謙信の戦いを描いた楽曲でして、河原で騎馬戦をやったのですが…じつは曲はポンズっぽくないんです。BPMが200を超えてしまって、歌うのも弾くのも辛いっていう…(笑)


———どの楽曲も魅力的なのですが、アイキッドさんにとって印象深い楽曲などはありますか?

アイキッド:「パーティースーパースター」ですかね。作ったのが15年前くらい前でして…歌詞を5回ぐらい変更して、やっと一つの作品に収まったなと。


内容としては、渋谷のハロウィンとかで騒いでいる人とかいっぱいいるけど、「それが本当のハロウィンなのかい?」と外国人の目線で書いた曲です。僕、日本人ですけど(笑)「上辺だけを見ていないか、本質を見誤っていないか」という思いが込められています。


ザ・リーサル・ウェポンズの集大成『アイキッドとサイボーグジョー』

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インタビューミュージシャンぽんずザ・リーサルウェポンズアイキッドサイボーグジョー
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