転売ヤーの新たな標的、唯一の入手経路が酷すぎる… 子を持つ親は「許せない」

年々、被害が深刻になっている転売問題。転売ヤーらが新たに目をつけたターゲットが「酷すぎる」と話題に…。

2022/04/01 04:45


 

■「小学生児童」でないと入手できない…

ガンプラを展開する「株式会社BANDAI SPIRITS」では、昨年9月より小学校を対象とした『ガンプラアカデミア』という授業を実施しており、こちらは児童生徒が実際にガンプラを製作するというもの。

「ホビー」という印象の強いガンプラ製作が、ついに学校授業に導入された…という事実は人々に衝撃を与えており、ネット上では「なんて羨ましい」「自分が子供の頃にもやってほしかった」「素晴らしい授業だ」など、称賛の声が多数上がっている。

時間割

「学校でガンプラ」という字面の強さに目が奪われがちだが、こちらはプラモデルの組み立て体験と配信映像を組み合わせて「ものづくり」の楽しさと、ガンプラの生産過程やプラスチックのリサイクルなど、地球環境問題に対応する「サステナブル」の取り組みを学ぶことが目的で、非常に多角的な学習ができる授業パッケージなのだ。

そして悲しいことに、前述の「ガンプラトライアルキット RX-78-2 ガンダム」は「ガンプラアカデミア専用」のプラモデルなのである。


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■「親として悲しくなります」

「ガンプラトライアルキット RX-78-2 ガンダム」を手に入れるには『ガンプラアカデミア』に出席する必要があり、且つ同授業は小学校を対象に実施されているもの。

…つまり、こちらのプラモデルを転売できるのは児童生徒、もしくはその関係者ということになる。そのため「学校で余った分を教師が転売しているのでは」といった意見も見られたが、完成品のガンプラが出品されている様子を受け、多くのネットユーザーは「児童の親が我が子の作品を転売しているのでは」という疑念を抱いていたのだ。

ツイッター上では「子供の思い出を売ってしまうのか…」「たとえガンダムに興味がなかったとしても、子供が一生懸命作ったものを売るのは理解できない」「同じ親として悲しくなります」「勝手に売ってるなら許せない」といった非難の声が相次いでいる。

もちろん「子供の希望があり、親が代理で出品した」「親子共にガンダムに関心のない家庭だった」などのケースも考えられるが、やはり児童の学校教材が「非売品」とアピールされ、フリマサイトなどに出品されている光景は、見ていてあまり気分の良いものではないだろう。

ガンプラ

ちなみに、件のトライアルキットは「ENTRY GRADE」などの他モデルよりコンパクトとなっており、同じ「RX-78-2」で比較してもひと目で分かるサイズ感となっている。


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■授業に込められた思い

最後に強調しておきたいのが『ガンプラアカデミア』に込められた、BANDAI SPIRITSの熱い思いである。

前述のトライアルキット一つをとっても、学校の教師や保護者に親しみがある機体は何か、授業で初めて『ガンダム』を知る児童も多いのでは、といった点を考慮し、慎重に機体を選定。

さらに人生で初めてガンプラに触れる児童のことを考え、専用トライアルキットは何よりも「組み立てやすさ」を重視して企画・制作されているのだ。

件のトライアルキットは、日本が世界に誇る「ものづくり」の大切さを次世代に伝えるべく、同社が様々な研究と分析を重ねた「努力の結晶」であることを忘れないでほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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