亡くなった夫が愛したピクルスで88歳女性が実業家に コロナ被害者への寄付も
深い夫への愛情と、自分自身も苦悩したコロナ被害の経験から、世の中を癒やしている女性がいる。
インド・デリー在住の88歳の女性が、新型コロナウイルスで亡くなった夫が大好きだった手作りピクルスを販売。売上金でコロナ被害者6万5,000人をサポートした。
活動はすべて愛する夫と被害者のためであり、その優しい気持ちと温かい家庭の味のピクルスは、今後も人々を癒やし続けると『Hindusthan Times』が報道した。
■コロナ救済から始まった愛
インドで第2波が起こるなか、ウシャ・グプタさん(88)は夫とともに新型コロナウイルスに感染して入院。ウシャさんは回復するも、愛する夫は帰らぬ人となってしまった。
ウシャさんは約1ヶ月の入院後、悲しみに暮れながらもコロナ被害者の物資不足を痛感し、救済のためにインドの漬物である手作りピクルス(アチャール)を販売することを決意。進んで寄付を行った。
被害者や顧客からの好意的な反応と、孫娘ラディカさんのサポートはウシャさんの心を支え、今ではピクルス作りが楽しくて仕方ないという。
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■ピクルス以外の愛情も添えて
Instagramの広告から始まったピクルス販売は、ピクルス自体は青マンゴーや野菜を使用した一般的な家庭で作られているものだが、ウシャさんからの手書きの手紙が添えられて届く。
手紙ほしさに注文する顧客が殺到するなど、人気の秘密にもなっている。その他にも、ウシャさんが出版したベジタリアンレシピ本も一緒に届くなど、他にはないビジネスに発展している。