亡き愛犬に瓜二つのクローン犬をもうけた女性 「生まれ変わりではないが幸せ」
クローン技術を用いて生み出された犬は、外見はかなり似ているものの、環境に左右される性格は異なる点が見受けられるそうだ。
家族の一員であるペットとの別れはつらいものだ。ある女性が大金を投じ、死亡したペットのクローン犬3匹をもうけたことで、話題を集めている。「Miror」など海外メディアが報じた。
■ペットの死期が迫り検討
フランセサ・ジアツマさんには、16年もの間生活をともにした愛犬オサがいた。オサは、チャウチャウ、ジャーマンシェパード、コリー、マスティフ2種類の計5種類の犬種がかけ合わさった「スーパー雑種」だった。
しかしオサは、次第に老齢による衰えを見せだした。同じ犬種には二度とめぐり会うことができないことを危惧したフランセサさんは、オサのクローン犬をつくることを検討し始めたという。
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■死後採取した耳の組織片から
2019年1月、オサが死亡した数日後に、専門家たちの手によってオサの耳の組織片が採取された。20年4月には組織片が培養されて細胞となり、ドナー犬の卵子とオサの細胞の核を入れ替えてつくられた受精卵が、代理母となる犬の体に戻されたという。
そして同年9月、オサに生き写しのクローン犬3匹が誕生した。フランセサさんはクローン犬を生み出すプロセスが「想定していたよりずっと大変でストレスが多かった」と語り、総額4万ポンド(約650万円)を費やしたことを明らかにしている。