大学の対面授業再開も 「食べる場所がない」「思ってた学食と違う」…学生の悲痛な声
お昼どきの大学の学食には大行列が。学生たちは落ち着いて食事できないようで…。
■「食事する場所がない」
2大学を訪れたのとは別の日の12時前。明治大学の和泉キャンパス(杉並区)に行くと、駅からキャンパスに向かう道が多くの学生であふれていた。
学食の営業時間は午前11から午後2時まで。今年入学した男子学生は、人の多さに顔をしかめる。
「学食はお昼時になると、100人近い人がいると思います。入口にはすごい行列ができていて、入る気になりません…。学内にはお弁当売り場やキッチンカーもあるので、そこで買って外で食べようと思っても、ベンチには人だらけで座れないんです。学校の外にお店もありますが、そこも満席です。食べる場所がなくて困ってますよ(笑)」(明治大学の男子学生)。
学食を利用した女子学生は「再び学食を使えるようになってうれしい」と話すが、コロナ禍での制限に困惑する。「テーブルには仕切りがあるので、友達と2~3人で横並びに座って食べます。大学だと5~6人のグループで固まって食べるイメージでしたが、想像と違いましたね…」(明治大学の女子学生)。
学食や中庭を避けて、ラウンジや空き教室で食べようとすると、こんな問題も…。「ラウンジには大勢学生がいて、みんなマスクを外して話しているので、だいぶにぎやかです」(前出・女子学生)。
和泉キャンパスは、1、2年生が通うことが多いため、履修登録や教科書をそろえるこの時期は、どうしても人が集中してしまうのかもしれない。
関連記事:つるの剛士が短大卒業 “ウルトラマン変身可能な先生”は「宇宙でひとりかな」
■食堂には目立つポスターが
最後に、東京大学(文京区)を訪れた。同大学の学食は「東大生協 中央食堂」があり、学生以外からもおいしいと評判だ。
東京大学の学生は、お昼どきの混乱は少ないと話す。
「キャンパス内にはレストランやカフェがたくさんあるので、あまり人は集中しません。食堂には、ソーシャルディスタンスを保ったり、できるだけ話さないで食べるよう促すポスターが貼ってあるので、みんな意識していますよ」(東京大学の学生)。
と、各大学の様子をリサーチを完了。混雑の理由として、①久しぶりの登校とありコミュニケーションの場に学食が選ばれやすいこと ②ソーシャルディスタンス確保のため座席数が減ったこと ③学校周辺の飲食店がコロナ禍で閉店したなどの声が確認できた。コロナで狂わされたキャンパスライフ、一日も早く平常時に戻ってもらいたいものである。
・合わせて読みたい→舛添前都知事、学生時代の左翼運動を振り返る 「左翼でなければ人にあらずで…」
(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)