元職員・卒業生ら約100人が脳腫瘍を発症した米高校 建設時の盛土が汚染か

在校生約1,300人の不安は大きく、現在はキャンパス全体で放射線測定が行われている。

2022/04/18 20:00


 

■ 電離放射線の影響

学校は1967年に建設された。 ルピアーノさんは「未開の土地の森林を伐採して建てたため土壌汚染は考えにくく、空気や水の汚染でもないとわかりました」と話す。

自分の原発性脳腫瘍の原因について、α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線、エックス線、中性子線といった電離放射線のせいだと断言する彼が注目したのは、アメリカ政府が原爆開発・製造計画を進めた第二次大戦中の「マンハッタン計画」だった。


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■ウラン鉱石採掘で出た土を?

付近の歴史をたどると、学校から20キロ弱の地点でウラン鉱石の採掘工事が行われていたことがわかった。ルピアーノさんは「汚染された土がコロニア高校の建設現場に運び込まれ、盛土に使用されたのではないか」と指摘している。

彼はすでに市、州、保健医療や環境保護にかかわる連邦各機関、さらに連邦有害物質・疾病登録局に詳しい調査を依頼した。だが在校生約1,300人の不安は大きいといい、現在キャンパス全体で放射線測定が行われている。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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