ビーチに座礁したイルカがストレス死 集まった群衆が誤った方法で海に帰そうと…

座礁したイルカに遭遇したら、まずは当局に通報。囲んだり餌を与えたりせず、遠くから見守るべきだという。

2022/04/19 20:05

イルカ・ハンドウイルカ

今月10日、アメリカのあるビーチに座礁したメスのハンドウイルカ。そこに群衆が押し寄せ、背中に乗るなどしたことから強いストレスを受け、イルカはその後に死亡した。

「海に戻したてあげたくて」と必死に体を押した若者たち。しかし、その行為はもっともやってはならないことだったという。

【画像】浜辺に座礁したイルカが強いストレスのなかで死亡



 

■群衆は力づくでイルカを…

イルカが座礁したのは、テキサス州ブラゾリア郡にあるクィンタナ・ビーチ。通報を受け対応したのは、テキサス州の海辺に座礁・漂着(ストランディング)した海洋哺乳動物の保護にあたる『Texas Marine Mammal Stranding Network(TMMSN)』という非営利団体だった。

群衆がイルカを海に戻そうとすればするほど動きは弱々しくなり、TMMSNの隊員が駆け付けたとき、イルカはすでに息絶えていた。


関連記事:水族館で生まれ育ったイルカがショー中にトレーナーを攻撃 事故を捉えた動画に騒然

 

■懲役1年あるいは罰金刑も

TMMSNのエグゼクティブ・ディレクターであるハイディ・ホワイトヘッドさんは今、この件に関して「ストレスを与えるそうした行為は、動物に対するハラスメント。海洋哺乳類保護法に違法する行為です」とFacebookを通じて強調している。

弱った動物の上にまたがるなど言語道断であり、最大で1万1,000ドル(日本円で約139万円)の罰金あるいは1年の懲役刑が下る可能性があるという。ただし今回の件では、誰の行為が処罰されるべきなのか特定できていないという。

イルカの日Days with Dolphins【Amazonでチェック】

次ページ
■取り囲むことすらNG
Facebookストレス話題イルカ翻訳記事座礁テキサス州ハンドウイルカアメリカ海洋大気庁TMMSN海洋動物
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング