吉野家、渦中の「親子丼」がひっそり登場 その味を確かめた結果…
舌禍騒動で揺れている吉野家。そんなさなか、宣伝活動取りやめて「親子丼」がひっそり船出…。
牛丼チェーン「吉野家」で19日から新メニュー「親子丼」が始まった。同社取締役の失言がタイミング悪く取り沙汰され、逆風吹き荒れる中の始動となったが、その味はいかに…?
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■最悪のタイミングで…
16日に起きた常務取締役(当時)による舌禍騒動で荒れに荒れている吉野家。その後同社は正式に謝罪文を出し、19日に常務は解任。河村泰貴社長も3か月の固定報酬30%カットという処分が下った。
タイミング悪く19日にリリースされたのが、この「親子丼」。開発に10年以上の時間をかけ、吉野家の新たな主役として大々的にTVCMや記者向けPRイベントを開催予定だったが、それも頓挫。宣伝という後ろ盾がないままの船出となった不遇の親子丼、早速記者はその味を確かめに店へ向かった。
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■完成度は高い
昼時とあり店内は混み合っていたが、注文から5分も経たないうちに親子丼が運ばれてきた。店内には親子丼を注文する客が多く、注目度が高いことをうかがわせる。
さて味だが、とろっとした玉子、食感をあえて残した玉ねぎ、そして主役である鶏肉はぷりぷりとした歯ざわりで、口いっぱいにほおばると非常にまろやかな印象。
それでいて食欲を誘う出汁の香りが印象的な「特製タレ」でしっかりとした味付け。上に乗る青ネギもオリジナリティがあり、食感のアクセントになっている。お世辞抜きにも完成度は高い。
親子丼は蕎麦店の出前でよく頼んでいた記者。卑近な例で恐縮だが、それと寸分違わぬレベルの味と量だ。それでいて価格437円は非常にコスパがいいと言える。