歯科の研磨ドリルの先が外れて患者の肺に 4日かけロボットカテーテルで除去

「外科的手術は最終手段に」と医師。最新鋭のロボットカテーテルでの除去が採用された。

2022/04/24 19:30


 

■ダメージの少ない方法を考慮

しかし、執刀医はその後のダメージを予想して「より低侵襲な方法を。外科的手術は、どうしても除去できなかったときの最終手段に」と考えた。

その代わりに選択されたのは、米国食品医薬品局(FDA)の承認を得た「イオン肺生検システム」で使用されているロボットカテーテルだった。そして、ついにその装置でドリルビットを吸い込むことに成功。やっとトムさんの肺は安全な状態になった。


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■「異物感はなかった」

4日目に眠りから覚めたトムさんは、除去が成功したと知って、執刀医の思慮深さと腕の良さに心から感謝の言葉を述べた。

一方で「あのときは、何も感じませんでした」と話し、医療スタッフを驚かせている。2センチもある金属の細い棒が気管の奥に入って行ったというのに、異物感はまったくなかったというのだ。

ちなみに問題のドリルビットは、現在トムさんの自宅で棚の上に飾られているという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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