離陸後に副操縦士が衝撃告白「最終試験がまだ…」 飛行機が引き返す事態に

訓練中の副操縦士がフライトを担当し、離陸後に激白。飛行機は引き返す羽目に…。

2022/05/09 10:30


 

■乗客への補償はない

ヴァージン・アトランティックはこの件について謝罪し、「同じことが再び起こらないよう、乗員の管理について規定を改定しました」とコメントした。

一方、乗客はSNSやメディアの取材に「こんな理由で引き返しや遅延になったにもかかわらず、事情の説明は遅く、航空会社からは何ら誠意ある対応や補償はなかった」と不満をぶちまけている。

遅延への補償について、規定では目的地までの距離が3,500キロメートル以上、かつ4時間以上遅れた場合に適用されるとあり、距離は十分だったが遅延が2時間では対象外だという。


関連記事:サギの大群が飛行機に衝突し視界不良に 無事着陸させたパイロットに称賛の声

 

■パイロット不足も原因か?

この件について、専門家は「航空会社のパイロット不足が原因のひとつではないか」と話している。さらに新型コロナウイルスのパンデミックも、パイロットの育成訓練に大幅な遅れが生じている原因とのこと。

また、かつて訓練の修了までに必要な飛行時間は250時間前後だったが、世界中で飛行機事故が相次いだことから、現在では1,500時間前後に増えたという。航空会社側はより多くのパイロットを募集し、できるだけ早く訓練を終えるよう必死に対応している模様だ。

・合わせて読みたい→中米コスタリカの空港に緊急着陸した飛行機 機体が真っ二つに割れる動画に震撼

(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

パイロット訓練生の航空気象 理論と実践【Amazonでチェック】

飛行機話題航空会社パイロット副操縦士翻訳記事インシデントヴァージン・アトランティック
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング