格ゲーマーの置き配、何かがおかしい… 玄関前の光景が「ワイルドすぎる」と話題に

現代のニーズにマッチした「置き配」だが、ときには思わず目を疑ってしまう光景に遭遇するケースも…?

2022/05/28 04:45


 

■「この状態」にならざるを得ない事情が…

まずツイート投稿の背景や経緯について確認したところ、じつはこちらは「置き配」ではなかったことが判明。

実際にゲーセンへ行った経験のある人ならばピンと来るかと思うが、ゲームの筐体とは「生活の場」に溶け込むには、なかなかに巨大な存在である。そのためギブクンさんも、購入した筐体を玄関前で一度「分解」しなければ家の中に入れることができず、ひとまず自宅前まで配送してもらった…というワケなのだ。

ギブクンさんは「分解を行なう前の様子がまるで置き配のようでしたので、写真に撮ってツイートを投稿しました」と、当時の様子を振り返っている。なお思わぬアクシデントが発生し、筐体を丸一日玄関に置いておかねばならなかったのだが、隣人にも事情を説明し、承諾をもらっていたそう。


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■「ゲーセン」「筐体」は特別な存在

ゲーム筐体

その後は筐体をバラバラに分解して家の中に入れ、部品を1点ずつ特殊洗剤で洗浄し、ピカピカの状態にした後で元の状態に組み直したというギブクンさん。

ゲーム筐体

今回購入したのはCAPCOMの「Qグランダム25」という筐体で、「私自身が中学生の頃に一番遊んだ筐体で、思い入れが非常に強いものとなります」「今となっては他の筐体と比べて現存数がかなり少なく、希少な筐体の一つとなってしまいました」と目を細めつつ、思いを語ってくれたのだ。

ゲーセン=不良の溜まり場、という印象の強かった時代が存在したことを決して否定しないが、我々ゲーマーにとってゲーセンという空間は性別、年齢、職業、学歴、国籍といった要素が一切関与せず、純粋に「趣味」で繋がった知人らによって構成されるコミュニティであり、特別な居場所である。

ゲーム筐体

やはりギブクンさんもゲーセンに相当な思い入れがあるそうで、「もともと小学生の頃、親の夕飯の買い物について行った際に、スーパーのゲーセンにあったテーブル筐体で『ストリートファイターIIダッシュ』で遊んでいました」「中学生になってからは、友人とゲーセンで格闘ゲーム(ほぼCAPCOM系のみ)を遊ぶようになり、地方の大会にも出るまでになっていました」とゲーセンライフについて語ってくれたのだ。


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■時代が変わっても変わらないもの

高校に進学して以降はゲームから遠ざかってしまったギブクンさんだが、社会人になってからは憧れであった「ゲーム筐体を部屋に置く」という夢を果たし、現在も思い入れの強い筐体を収集中だという。

ゲーム筐体

「どちらかというと筐体をメンテナンスする方が好きです」「ビス1本1本をバラバラにして、お風呂で洗浄してから組み直して使用しています。ある意味裸の付き合いです」というコメントも飛び出したのだから、なんとも微笑ましい。

ゲーム筐体

ゲーム愛あふれるギブクンさんの活動には最終目標があるそうで、「営利目的ではなく、同じ趣味の友人が集える場所を作ることです。広い部屋に筐体を並べて、みんなが好きな基板を持ち寄って遊べて、お酒を飲みながら談笑できる場所を展開したいという目標ができました。今はその夢に向かって稀少な筐体を集めています」と、展望を熱く語ってくれたのだ。

オンライン環境が整い、「e-sport」という言葉も誕生した現代では、ゲームはゲーセンではなく「家でプレイするもの」という印象が強まっているかもしれない。

ゲーム筐体

それでも、ゲーセンでしか生まれなかった絆や、ゲーセンでしか出会えなかったであろう強敵(とも)のことを思うと、仲間達と同じ空間でゲームをすることの大切さや貴重さが、身に染みて感じられるのである。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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