66歳男性が性行為直後に記憶喪失を経験 中高年に突然起きる「一過性全健忘」
「一過性全健忘」は突然発症し、記憶喪失の状態が1~8時間ほど続くという。
■精密検査は欠かせない
担当した医師は、この男性の症例について医学誌の『アイリッシュ・メディカル・ジャーナル』最新号に報告。記憶が完全に回復すればTGAを疑うが、側頭葉へ血液を供給する動脈の閉塞も否定できず、精密検査は欠かせないとしている。
なお、発症の引き金となるものとしては、激しい運動、冷水あるいは温水を浴びること、精神的なストレスや痛み、大量飲酒、そして性行為などが挙げられるという。
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■女性に多く60代が最多
突然発症し、記憶喪失の状態が1~8時間ほど続く TGA。男女比は1:2で女性に多く、片頭痛持ちの人に多い傾向がある。通常は50歳から70歳までの人に起き、最も多いのは60代。40代以下は稀だ。
この男性のケースでは当日や前日の出来事が思い出せなかったが、家族のことが認識できないという人々も。1週間、1ヶ月、さらに1年前の記憶を思い出せないなど症状はさまざまだ。毎年10万人あたり5人前後がTGAと診断されているという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)