怪しいカップルに次々呼び止められる「恐怖体験」… 流行するマルチ商法の手口
街中で2組の不気味なカップルに次々声をかけられた20代女性。専門家は「最近のマルチ商法勧誘の手口」と推測する。
■大阪など他の地域でも
現在は東京の繁華街のほか、大阪のターミナル駅周辺でも同様のケースが相次いでいる。
元警視庁刑事で、現在は不倫トラブルから詐欺事件まで幅広く調査案件を担当している坂田探偵事務所・坂田修宏代表は、「『地方から出てきて友達がいないので』『街コンに参加したいので友達が欲しい』という謳い文句で勧誘するケースが繁華街で多発しているのは事実。連絡先を交換すると、将来の夢や稼ぎたい金額を聞いて来て、起業して夢を叶える為に『自己啓発セミナー』に参加することを勧められる。それがマルチ商法の集会だったりするのです」と警鐘を鳴らす。
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■「処罰の対象になる恐れ」
周知の通り、マルチ商法は消費者庁が常に注意を呼びかけるトラブル頻出の社会問題。「儲け話」をエサに参画者を集め、勧誘された側がいつか勧誘する側に回り、金銭トラブルに繋がる。
「定期的に開催されるセミナーに試しに参加しないかと誘われて、参加してみると高額商品やサービスを購入する契約を勧められ、その契約を第三者に勧誘すると逆に利益が貰える。
定期的な高額契約の支払いの為に、貯金を切り崩して支払いをしたり、幾つもの仕事を掛け持ちしたり、また借金を作る等で経済的に厳しくなります。
更に自分のランクを上げるため執拗に勧誘して、知人友人と疎遠になったり、ひいては連鎖販売取引(マルチ商法)規制に必要なクーリングオフ告知や勧誘目的告知をしない等、法律違反する事で処罰の対象になる恐れがあります」(坂田氏)。