令和のミルクスタンド、その「進化ぶり」がスゴかった… 次回開店は一週間後!?

街に突如現れた「ミルクスタンド」が話題を呼んでいる。あのレトロな風貌とは違い…。


 

■実際味はどうなの?

クラフトミルクスタンド

記者も試飲用の放牧牛ミルクを飲ませてもらった。たしかに普段飲んでいる牛乳とは全然違う。今流行の「濃厚ミルク」とは真逆をいく口当たりで、寝起きや汗をかいた後にこそ、ゴクリゴクリと喉を鳴らしながら飲み干したいと思えるフレッシュな味。これぞナチュラルなミルクと感じる、過去飲んだことのないウマさだった。

「しかし、放牧牛は頭数が少ないため生産量が極めて少ない。『1頭育てるのに1haの土地が必要」とされており、これまではその地元に行かないと、なかなかありつけない物だったのです。そこで牛乳屋というパイプを活かし、各地の酪農場にお邪魔し直接交渉。北は北海道、南は熊本、さらには東京の離島・八丈島まで約30か所の牧場から時期ごとに一定数のミルクを送って頂き、販売できることになりました」(同店・充慶さん)。


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■次々ミルク缶が空に…

クラフトミルクスタンド

そんな深いこだわりがオープン前に話題を呼び、11日の開店日は用意していた約200杯が午前中でほぼ完売。午後には閉店となった。次回開店は入荷の関係で18日(金)だという。

オープン直後にも関わらず約1週間にわたって店を閉めることになるが、それも希少なミルクだけを取り扱うという宿命。そもそもの生産数が少ないことに加え、放牧牛のミルクは賞味期限が短いこともあり大量入荷が難しいという背景もある。

クラフトミルクスタンド

「放牧牛の魅力をもっと伝えたいのです。地域によって味が異なる上、全国に流通していない牛乳もたくさんあります。当店に来るたびに違う味の牛乳を楽しんでいただければ…。飲み比べセットや、ミルク出しコーヒー、ミルク出しほうじ茶、そしていちごミルクなどもご用意しています」(充慶さん)。

親子の挑戦が「牛乳の新たな楽しみ方」を切り開こうとしている。


「武蔵野デーリー CRAFT MILK STAND」(東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目25−3) 営業時間:金土日月の週4日間で9:00〜16:00

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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