Adoの王道とサブカルの共存戦略を考察 きゃりーぱみゅぱみゅを超えるか
YOASOBIやきゃりーぱみゅぱみゅをも超える、Adoの経路の未知なる可能性を考察する。
■スタッフも追随
こうしてみると、Adoがあまりに自由にSNS活動をしているだけかのようだが、じつはこの活動はスタッフも公認のようである。
最近、「Behind The Tweets」というブレイクする前のツイートをとり上げ、回答するという企画も行った。これは、Adoのスタッフの仕掛けに対しAdoが応えるという形式で、Adoのツイートにスタッフも乗っていることがわかる。
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■きゃりー以上の未知
Adoのメジャー性とサブカル性の共存は、Adoのキャラクターにもよるので完全な計画性とはいい難い。とはいえ、もちろん完全な偶然性ともいえないだろう。
メジャー性とサブカル性を共存させたような不思議さを伴う仕掛けは、きゃりーぱみゅぱみゅを思い出させる。きゃりーの場合は、きゃりー自身のキャラクターとアーティスト増田セバスチャン氏の世界観による魅力であった。
その点、Adoは歌唱力も含め、全面的にAdo自身のキャラクターである点は強い。未知なる今後のAdoの展開に注目できる。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)