谷村新司、慰問で訪れた少年院で見た光景に衝撃 「自分にはできない」
歌手の谷村新司が、過去少年院を慰問した際のエピソードを明かし、更生をしたいと望む子供たちに何が必要か説いた。
歌手の谷村新司が1日、東京の法務省で行われた「第72回社会を明るくする運動」のキックオフイベントに登場。
■少年院で見た光景
「社会を明るくする運動」は、犯罪や非行で道を外れかけた若者の更生に理解を深め、犯罪・非行のない明るい地域社会を築いていこうという全国的な啓発活動。
令和4年度の活動で72回目を迎え、過去少年院で慰問コンサートなどを行ってきた谷村は旗振り役である“フラッグアーティスト”として同活動に参画し続けている。
「13年前、社会を明るくする運動とご縁があり少年院を訪れました。少年院ではそこで働く職員たちが24時間、ずっと入院者を気にかけ、面倒を見て、時に叱咤激励する姿を目の当たりにし、その強いエネルギーに心打たれた。自分ではなく第三者のために心血を注いでいたのです」と回顧した谷村。
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■支える側の大変さ
世知辛い世の中でも「どうにかして子供たちを更生させよう」という人の温かみを強く感じ、衝撃を受けたという。
「街頭でキャンペーンを行ったこともありましたが、その現場に立ち止まってくれる人もいれば、避ける人もいる。訪れた施設でも、温かい目で迎えてくれる子もいれば、ずっとにらみつけていた子供たちもいました。そんな中、周囲で彼ら、彼女らを支えようとするスタッフたちは、絶えず深い愛情を注いでいる。自分にはできないなと感激した記憶があります」(谷村)。