au通信障害、真のクレーマーが向かう先は… 常人を置き去りにした理論がパワー系すぎる
KDDIの通信障害の影響により、多くの人々が混乱に巻き込まれた先週末。中には理解に苦しむクレーマーの姿も…。
■実際身近ににいそうだから怖い…
今回の通信障害の影響を受け、クレーマーらが真っ先に矛先を向けたのが、全国のauショップおよび「お問い合わせセンター」である。
au公式サイトでは4日18時時点でも「現在、通信がしづらい状況についてお問い合わせを多くいただいており、窓口が大変込み合っております」という説明が表示されており、完全復旧の兆しが見られた後も多くのユーザーへの対応に追われていたことは想像に難くない。
そんな中、ツイッター上では「この状況でauショップにクレーム入れに行ってるやつは何考えてるんだ?」「クレーム入れたからって電話が繋がるようになるワケではないのに…」「全体的なシステムトラブルと、auショップの店員さんは関係ないですよ」といった穏健派な意見と、「ユーザーからしたらショップもauだから関係ないでしょ」「クレーム対応をするのも業務のうち」「ショップにクレームを入れるのはユーザーとして当然の権利」などの過激派による意見がぶつかり合う地獄のような様相を見せていたのだ。
実際にauショップに長蛇の列ができ、クレームを入れている人物の姿を見たという声はもちろんだが、中には「auショップに行くだけまだマシ。本当にヤバいやつはドコモショップに行って『同じ携帯会社だろ、分からんのか!』くらいのクレームを入れる」という妙にリアルかつ、斜め上のフォローを入れるユーザーも見られ、クレーマー界のパワーバランスがインフレしまくっている事実を感じさせる。
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■逆に「株を上げた」という意見も
しかし、企業や人物の真価は、非常時や有事にこそ問われるもの。
現に髙橋社長は前出の記者会見にて「飾りだけの代表が出席した記者会見」にありがちな、周囲の人物に状況を説明させ、自身はただ平謝りに終始する…といった醜態を晒すどころか、今回のトラブルに関する説明および分析を、終始冷静な態度で対応してみせたのだ。
そのため、今回の通信障害での最も大きな損失は「携帯電話およびスマホを使用できなかった時間」でなく、「非常時に毅然とした姿勢を崩さなかった髙橋社長の解任」になるのでは、と不安の声を漏らす人も少なくない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)