映画「スラムダンク」でにわかに期待 豊玉戦に隠された”キーワード”

スラダンの映画の公開日が決まった。「豊玉線の可能性が高い」という声があふれていて…。

2022/07/05 16:30


 

■豊玉戦の魅力

にわかに期待がかかる豊玉高校とは、どんなチームなのか。僭越ながら、高校生だった15年ほど前にスラダンを読んで以来、毎年欠かさず読み返している記者がネタバレにならない程度に解説したい。

豊玉高校は、湘北の「ヒール役」のようなイメージが強い。プレイスタイルはラン&ガンを主体にした攻撃を重視するチームだ。

スラダンは、周囲に「でかいだけ」と陰口を叩かれながらも努力する選手や1日500本のシュート練習を欠かさない選手など、ライバルチームにも魅力のあるキャラクターが多い。その点、豊玉のキャラは試合中に挑発したり、野次を飛ばしたり、挙句の果てには相手を怪我させるなど、非常にマナーが悪い。

正直、記者も最初は「なんだこいつら…」と眉をひそめたものだ。だが、話が進むに連れて、彼らが勝ちにこだわる理由や頑なに自分たちのプレースタイルを崩さない背景が分かり、試合が終わる頃には不思議と愛着が湧いてくる。

粗暴な振る舞いに隠された勝利への執着が垣間見えることも、映画版で彼らの「出演」に期待する声が多い理由の1つかもしれない。


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■「バスケを楽しむ」

豊玉戦の魅力として、「バスケを楽しむ」というスラダンに欠かせない重要なキーワードが描かれていることも大きい。彼らは先述したようなラフな振る舞いをしていることから分かるように、バスケの楽しさを忘れてしまっている。

だが、あることがきっかけでその気持ちを思い出し、表情も一変する。そもそも、スラダンは集約すると、主人公・桜木花道がヒロインの赤木晴子から「バスケットはお好きですか?」と聞かれて嘘をついたものの、本気でバスケが好きになっていく物語だと思う。

豊玉線は、そんな物語のテーマを暗に示した上で、後の感動的なストーリーにつながる重要な役目を担っているのではないだろうか。

7月7日に、映画の特報映像が解禁となる。劇場で豊玉戦を目にすることはできるのか。要チェックや!

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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