蚊に額を刺された21歳パイロット訓練生が死亡 医師は「こんな例は診たことない」
蚊に刺された患部の皮膚が赤く腫れ、ズキズキと痛み、女性は時おり背中の痛みも訴えていた。
■「かつて診たことのない症例」
このたびサフォーク州の裁判所で開かれた死因審問で、検死に関わった医師は「オリアナさんの直接の死因は敗血症性肺塞栓症でした」と説明。さらにその原因として、アントワープでり患した蚊媒介感染症を挙げた。
蚊が保有していた病原体が額から脳、そして首の頸動脈に移り、できた血栓が肺動脈をふさいだと考えられると説明したが、「このような例をかつて診たことがありません」とも添えたという。
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■「成績優秀で自慢の娘だった」
オリアナさんは、両親にとって自慢の娘であり、いまだ悲しみが癒えないという。
そんななかメディアの取材に応じた父親は、「10代でパイロットを目指すようになり、成績はオールAでした」「アリゾナ州フェニックスのパイロット養成スクールで各種のライセンスを取得し、EasyJet社に採用されたのです」と話している。
また母親は「娘が果たせなかった夢を、他の女性の訓練生たちが無事果たしてくれるよう祈り、英国女性パイロット協会を窓口とする奨学金を開設しました」と報告している。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)