ユン大統領就任で今後の日韓関係の行方は… 改善を望む岸田首相との思惑
日韓双方とも願っていることは同じだ。しかし、歴史問題が壁に…。
■日本政府内には慎重論も
中国やロシア、北朝鮮の脅威に直面する日本にとっても、韓国との関係改善は極めて重要となる。岸田首相も以前、「日韓関係の改善は待ったなし」との認識を示しており、韓国との関係改善、日韓首脳会談の早期実現を進めるとみられる。
しかし、日本政府内には慰安婦や徴用工など日韓間の諸問題が依然として解決しておらず、安易に韓国側の勢いに乗るべきではないとの慎重論もある。
NATO首脳会合の際、日韓首脳会談の実現にストップをかけたのも日本側であり、岸田首相は日韓関係改善が必須であるものの、とりあえずはユン政権の諸問題への取り組みを慎重に見極める方針だ。
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■慎重論は日韓関係改善を止めない
しかし、慎重論は全体的にみれば10%程度の小さい問題で、それが日韓関係の改善をストップさせる可能性は低い。
米国も日本と韓国が仲良くすることを何よりも望んでおり、中国やロシアの脅威が現実味を帯びてくるなか、日本にとって韓国への選択肢は改善努力に限られ、岸田ユン時代において日韓関係は大きく改善に向かうだろう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中)