世界を震撼させた安倍元首相の死去 日本に残した外交安全保障的な遺産とは
安倍元首相によって日本の国際社会での立場は良くなった。総理として2期9年近く務めた功績は計り知れず…。
安倍晋三元首相が亡くなった8日の事件は、日本国内だけでなく世界各国にも衝撃を与えた。
総理として2期9年近く務めた功績は計り知れず、それは弔問に訪れる人が絶えないことからも十分に理解できる。しかし、安倍氏が積み重ねてきた功績は、外交・安全保障上、とてつもなく重い。
■米国以外の関係強化に尽力を注いだ
仮に、安倍氏が総理を務めていなかったら、おそらく今日にはない日米関係、その他諸国との外交関係があったと言っても過言ではない。
安倍氏は地球儀外交を展開し、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、日本と米国以外の国々との関係強化に尽力を注いだ。
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■日本のプレゼンス示すことに成功
東南アジアや南アジア、中東やアフリカ、中南米など地球儀を俯瞰する外交を次から次へと展開し、国際社会での日本のプレゼンスを強烈に示すことに成功した。
また、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、米国とインド、オーストラリアの4ヶ国からなる枠組みクアッドの創設にも尽力を注ぎ、それは今日でもバイデン政権や岸田政権に受け継がれている。