活発化する中国・ロシアによる経済制裁 日本はどう対応するのか
中国は台湾やオーストラリアの名産に打撃を与える。また、ロシアも欧州諸国へ経済制裁を実施。日本はどうすべきか。
■ロシアによる経済制裁
ウクライナ侵攻により、ロシアも関係が悪化する欧州諸国へ経済制裁を実施している。ロシア国営のガス会社ガスプロムは5月、東欧のポーランドとブルガリアへのパイプライン経由での天然ガス供給を停止した。
ガスプロムはロシア側がガスの支払いをロシア通貨ルーブルで行うよう求めていたが、ポーランドとブルガリアがそれを拒否したことを理由に挙げているが、ウクライナ侵攻でロシアと欧州の対立が深まるなか、ロシアによる対抗措置の一環と思われる。
ガスプロムは6月にもルーブル建てでの代金支払いに応じなかったとして、デンマークに対するガス供給を停止した。昨今は、サハリン2の問題で日本とロシアの間で亀裂が深まっていますが、これも欧米と足並みを揃える日本に対する対抗措置、政治的な揺さぶりの一環と言える。
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■日本はどうするのか
日本と中国、ロシアの関係が悪化し、これは長期的な問題となる。そうなれば、中国やロシアから日本経済に打撃を与えるような経済制裁がいつ実行されるか分からないだろう。日本としては中国やロシアへの経済依存を減らすなど対策を練る必要がある。
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(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中)