スポーツドリンクがぶ飲みは注意…? 医師が警告する「NGな熱中症対策」

異例の梅雨明けからの戻り梅雨となった今年の夏。今の時期は熱中症に注意が必要で…。

2022/08/02 04:15

ミネラルウォーター・ペットボトル

8月に入り、「戻り梅雨」も明け、ギラギラした太陽が肌を突き刺す──。うだるような暑さにうんざりしている人も多いだろう。

この時期、熱中症対策は必須だが、「異例の夏」となる今年は特に注意が必要で…。



 

■要注意な今年の夏

環境省と気象庁は、2日の熱中症警戒アラートを全国35都道府県に対して発表した。全国各地で35℃越えの猛暑日が予想される。神奈川・川崎市にある新百合ヶ丘総合病院救急センター・センター長で救急医・外科医の伊藤敏孝さんは、今の時期は熱中症になるリスクが高いと指摘する。

「梅雨が明けて『突然暑くなった時』こそ注意が必要です。じつは暑い日がずっと続くと体が慣れてくるので、熱中症になる人は多くありません。むしろ、ずっと涼しい状態が続き、突然気温が上がった時のほうがなりやすいんです」(伊藤さん)。

突然雨が止んだと思ったら真夏日になり、再び雨の日が続いた今年の気温、湿度変化は危険なのだという。


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■高齢の人に多いケース

外にいる時だけでなく、室内でも熱中症になるリスクはある。前出の伊藤さんが語る。

「高齢の方はクーラーを付けずに寝て、朝起きた時に高体温で動けない状態になっていることが多いです。通常は暑いと喉が渇いて目が覚めて水を飲んだり、クーラーの温度を変えて調整しますが、年をとると暑いか暑くないかよくわからなくなり、次第に具合が悪くなってしまうんです。昔は夜エアコンをつけなくても眠れましたが、今はつけないと厳しい。節電を呼びかけられる中でも、冷房は最低限つけたほうがいいでしょう」(前出・伊藤さん)。

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