鹿児島のファミマ、商品原材料が「イカれてる」と話題に どこで使えば良いんだ…

鹿児島県のファミマ店頭で発見した、とある商品。その内容が完全に「常軌を逸している」と話題になっているのだ…。

2022/08/16 04:45


 

■この担当者、それにしてもノリノリである

今回の取材を快諾してくれた鹿児島県垂水市 水産商工観光課の商工業推進係・担当者曰く、同商品は一部の「道の駅」や、鹿児島空港などで限定的に販売されているそう。

最近販売されたのだろうな…と記者は予想していたのだが、「ハイ(灰)!どうぞ」は2010年(平成22年)の11月ごろから販売開始となった商品と聞いて、思わず驚いてしまった。

ハイ(灰)!どうぞ

誰もが気になる商品化および販売の経緯について、担当者は「垂水市に降る桜島降灰によって、日常生活はもちろんのこと、農・水産物などが様々な場面で被害を受けています」「本缶は、そんな実情を知って頂くための1つの手段として、またこのような状況の元でも明るく、その逆境をはねのけようとする垂水市民の力強さを表すものとして、ユーモアを交えて作成したものです」と語っている。

なお、自虐ネタが凄まじいラベル表記については「購入者の購買意欲を向上させるため、その他注意事項等などは、ユーモアを交えたものとしました。降灰により日常生活や農・水産物など被害を受けていますが、垂水市民は負けません!」と、薩摩隼人から脈々と受け継がれてきた「逞しさ」を感じさせるコメントを寄せてくれたのだ。


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■「使用方法」がとんでもなさすぎる…

続いては鹿児島県民にとって、これらの火山灰がどのような存在なのかを尋ねたところ「我われ鹿児島県民にとって灰は、取り返しのつかないほど髪をキシキシにしたり、ガソリンスタンドにて洗車をした後で家に帰る最中に、車を洗う前より汚したりと、迷惑極まりないものです」という、実体験に基づいたかなり具体的な回答が得られたのだ。

缶詰が販売開始となった2010年、年間の噴火回数が1,000回を超えるほど活発な時期だったそうで、担当者は「これを機に、灰缶詰の作成に至りました」とも振り返っていたが、「これを機」にして商品化するという発想が良い意味でぶっ飛んでいる。

ハイ(灰)!どうぞ

販売開始から12年の時を経て再注目を集めた背景については、「今年(2022年)7月24日に、噴火警戒レベルが初の5に上がったのをきっかけに、注目を集めたのではないかと考えております」と私見を語りつつ、「当日は桜島付近の道路に霧のように灰が舞い、道路が閉鎖されるなどの動きもありましたが、近隣住民の話によると『噴火に気づかなかった』とのことでした」と現地の様子についても補足していた。

…と、ここまでの話を聞くと鹿児島県民にとって「降灰」とは「苦渋」や「辛酸」とほぼ同義語であることが伺えたのだが、用途は限定されど、何らかの活用法くらいはあるだろう…と改めて尋ねたところ、担当者からは「ありません。 部屋をザラザラにしたいときや、口の中をジャリジャリにしたいときに部屋の中でご開封ください」という、火の玉ストレートな回答が得られたのだった。

なお、「ハイ(灰)!どうぞ」を実際に購入、開封したというツイッターユーザー・もろさんは「興味に負けて開けてみたらみじろぎ一つで灰が舞い、拭いても掃除機でも取りきれず、拭き掃除をすれば灰の粒で傷をつけ、部屋の全てがジャリジャリになったから絶対開けるなよ。マジで開けるなよ」と、地獄のような商品レビューを投稿することで人々に警鐘を鳴らしており、こちらも大きな反響を呼んでいる。

長い人生において、「部屋をザラザラにしたい」「口の中をジャリジャリにしたい」といった欲求が生まれてくる可能性がゼロと断言できるだろうか(いや、できない)。

万が一、感性がそのようにバグッてしまった際は、ぜひ現代に誕生した「パンドラの箱」とでも呼ぶべき「ハイ(灰)!どうぞ」を勢いよく開封し、盛大に後悔してみてほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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