令和の読書感想文、何かがおかしい… 超絶イメチェンが「昭和にも欲しかった」と話題

夏の休みの宿題の定番といえば、やはり読書感想文。しかし令和の読書感想文は文字通り「ひと味違う」ようで…。

2022/08/17 04:45


 

■「読書感想文」にそんなねらいがあったのか…

前出の「青少年読書感想文コンクール」は、児童生徒・勤労青少年を対象とし、読書活動の振興等を目的に1955 年より始まった息の長い読書運動。

「全国学校図書館協議会」と「毎日新聞社」の主催により、各都道府県学校図書館協議会の協力を得て毎年開催されており、今年で第68回目の開催を迎えるのだ。

なお同コンクール公式サイト内の「感想文Q&A」のページには「読書感想文は、何のために書くの?」という質問が先頭に配置されており、やはり古来より多く寄せられていた疑問であることが伺える。

こちらの質問に対し、公式サイトでは「書くことによって考えを深められるからです。読書感想文を書くことを通して思考の世界へ導かれ、著者が言いたかったことに思いをめぐらせたり、わからなかったことを解決したりできるのです」「ですから読書感想文は『考える読書』ともいわれます。また、どんなに強く心を動かされても、時がたてばその記憶は薄れてしまいます。読書感想文は自分自身の記録です。読み返すことによって、いつでも『感動した自分』に出会うことができるのです」と、回答していた。


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■SNS全盛の「現代」だからこその重要性

つまり読書感想文は、執筆を通じての「思考」と「記録」が重視されているワケだが、これらの要素はSNS全盛の現代において、これまでのどの時代よりも重要であるといえないだろうか。

SNSが流行を極めた現代において、自身の意見や考えを誤解なく「発信する」という行為や、それに基づくロジックを組み立てるには、文章的な「思考能力」が必要不可欠である。

また、本に限らず漫画やアニメ、ゲームなどあらゆるメディアの評判が「Amazon」などのレビューや各種SNSで手軽にチェックできるようになった影響で、他人の評価をそのまま自身の評価に置き換えてしまった経験はないだろうか。

読後の「素晴らしい作品だった」という余韻に浸りつつレビューサイトを見たら、多くのレビュワーに酷評されて星の数もそこそこの作品であった…という事実を知ってしまい、「言われてみればそれほどの作品ではなかった」などと感じ、妙に冷めてしまう現象のことである。

これらの要素を鑑みるに、やはり読書感想文の二本柱である「思考」と「記録」は、令和の現在においても価値を失っていないどころか、より重要性が際立っているように感じられるのだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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