なぜ福島県の桃は甘いのか? いま話題の桃王国・伊達市で聞いた話が納得しかなかった
福島県の桃はなぜ甘い? いま注目の桃王国・伊達市で聞いてみると…。
もう8月も終わりを迎え、甘くてジューシーで最高に美味しかった桃のシーズンもおなじく終わりを迎える…と思いきや、じつはそんなことはなかった。
■東京五輪でも話題になった「福島県の桃」
東京五輪でも話題になった「福島県の桃」は、じつはまだまだシーズン中なのだ。福島県の中でも有数の桃王国・伊達市が開設したサイト「一桃一会」の桃の旬カレンダーを見ると、なんと9月以降も楽しめる品種もあることが判明。
しかも福島県の桃は長く楽しめるだけでなく、非常に甘い。記者は日本全国の桃を食べ歩いてきたが、福島県の桃は糖度13度を超えるものも多く、ずば抜けて甘いと感じた。しかし、福島県の桃はいったいなぜこんなに甘いのだろうか?
その理由を確かめるべく、「一桃一会」を制作した伊達市と市内の桃農家「斎藤果樹園」に取材を申し込んだところ、快くお受けしてくれた。
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■福島県の桃が甘い理由
福島県の桃が甘い理由としてさまざまな要因が考えられるのだが、斎藤果樹園のご主人いわく「お盆前までの品種は『袋かけ』をしない場合が多いこと」が理由として挙げられるという。
袋かけとは桃の色付けや病害虫防止に役立つのだが、袋かけをしてしまうと糖度が下がるため、どうしても味が落ちてしまう。そのため、袋かけをしない無袋栽培のほうが最終的な味は良くなるとのこと。
また、伊達市は袋かけをせずとも桃にしっかり色がつくほど日照量の多い地域。日本全体で見ても、桃の栽培に最適な地域と言えるだろう。伊達市をはじめとした福島県の桃が甘いのにはきちんとした理由があったのだ。