日本一初見殺しなパーキング、看板の4文字に目を疑う ネット民は「東京怖い…」
東京駅の地下空間にて遭遇した「4文字」がネット上で話題に。思いもよらぬ構造に、驚きの声が寄せられているのだ。
■「60年前の東京」のギャップが凄まじい
#びっくり道路選手権
地下駐車場の通路にいきなり首都高のインターチェンジ pic.twitter.com/Ma0T4N8dQA— Metropolis (@51_CVT) August 10, 2022
首都高を中央に挟み、2つの駐車場で構成された同パーキングの歴史は非常に古く、「東駐車場」に当たるスペースが開業となったのが1965年4月のこと。
パーキング開業の詳細について触れる前に、まずは1964年開催の「東京オリンピック」前後の日本国内の交通事情について確認しておきたい。
というのも、国を挙げての一大イベントに際し、1962年には首都高速道路(以下、首都高)初となる路線が開通し、1964年には東海道新幹線が開業したりと、日本の交通事情は大きな躍進を遂げていた。
…のだが、ここで問題となってくるのが「駐車事情」である。八重洲地下街の駐車場営業部 担当者は、「この頃は自動車の台数が急速に増えた時期となり、特に都心部では自動車の台数に対して駐車場の数が2.3%ほどしかなかったそうです」「そのため路上駐車の件数が非常に多く、それによって交通渋滞が発生する事態となっていました」と、当時の交通事情について説明する。
担当者は続いて、「このままでは東京駅前が混沌とした状態となってしまう…と危惧した国は『都市計画』の一環として駐車場を設立することを検討するも、首都高や新幹線といった事業との兼ね合いで、予算不足という問題に直面してしまったのです」「そうした経緯もあり、本来であれば都市計画施設は公的機関が整備することが原則なのですが『民間企業に駐車場運営の権利を与える』という方向にシフトされ、当社が駐車場を開業いたしました」と、現在に至るまでの同駐車場の起源について解説してくれたのだ。
ちなみに開業時は「八重洲東・西駐車場」という名前だったのだが、2013年に現行の「東京駅八重洲パーキング」となったそう。
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■首都高「直通」ゆえに見落としがちなのが…
「国営事業」として検討されていた駐車場の開業だけに、当初から「新幹線と首都高を活用する」という展望がもともと存在しており、1973年に開通した「八重洲線」が同駐車場と直通になっている。
首都高と繋がっているため、駐車場内には首都高の渋滞などに関する「道路情報板」が設置されているのも、同駐車場ならではのユニークな光景だろう。
なお「直通」ではあるのだが、首都高と同駐車場自体は完全に異なる施設のため「首都高から同駐車場に入った」時点で、首都高の精算がいったん完了してしまう。
再び首都高を利用する際は別料金が発生するので注意が必要だ。
また前述の通り駐車場内は「東」と「西」で分断されており、通路を利用すれば人の行き来は可能だが、車両の通り抜けはできないのも、利用客から誤解されやすい点なのだとか。
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■駐車場以外にも見どころ満載
60年代当初は「駐車場の設置」を目的に設立された「八重洲地下街株式会社」だが、現在は「ヤエチカ」の愛称の元、商業施設も営業している。
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現在リニューアル中のヤエチカだが、飲食店の新規展開も多く、今年6月末にオープンとなった「東京ラーメン横丁」を筆頭に、様々なジャンルのカレーが楽しめる「TOKYO CURRY QUARTET」も見逃せない。
ユニークな駐車場だけでなく、ぜひこれらの店舗にも注目してみてはいかがだろうか。
※記事内表記の料金は2022年8月23日時点のもの
【施設詳細】
「東京駅八重洲パーキング」
東京都中央区八重洲2丁目1−1
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)