刑務所の「滞在費用」が1100万円に… 借金苦の元受刑者が異議申し立て
一日の滞在費用が高級ホテル並? 元受刑者が「2度目の罰はやめて」と訴える。
アメリカ・コネチカット州の元受刑者の女性は、刑務所から釈放されて20年たった今でも、大きな借金という「罰」に苦しめられていると主張している。『AP News』『ABC News』などの海外メディアが報じた。
■まるで高級ホテル
テレサ・ビーティさん(58)は、かつて薬物犯罪で収監された際、刑務所の「滞在費用」として1日に249ドル(約3万4,000円)を請求された。
2年半の刑期を終えた時には、金額は8万3,762ドル(約1,150万円)になっていた。そして現在、彼女は51年間住んだ家を手放さなければいけない事態に直面している。
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■釈放されても続く「罰」
アメリカの多くの州では、刑務所の「滞在費支払い」のための法律がある。受刑者は、刑務所内で過ごした期間に応じた費用を支払う義務があるのだ。
しかし、この負担があまりにも大きいため、元受刑者のその後の人生を借金に追い込み、更生を妨げる「2度目の罰」だという批判の声も大きい。そのため、最近ではそのような刑務所の方針を縮小、あるいは完全に廃止する取り組みが全国的に進行しているという。