睡眠不足は人助けの意欲を激減させる? 脳のスキャンで判明した研究結果が話題
睡眠不足の中で命を救う職についている人々は、より注意が必要だ。
2022/09/09 06:30
■睡眠時間減少が問題の現代
研究の著者であるカリフォルニア大学バークレー校のマシュー・ウォーカー教授は、過去50年間に人々の睡眠時間が大幅に減少していることから、慢性的な睡眠不足によって、助け合いの社会形成を困難にしていることを指摘している。
また「医師や看護師、警察官などの職業は重労働のため、十分に睡眠が取れていないことが多い」「こうした状況下では、人を助ける能力が損なわれる可能性がある」と述べ、労働状況の改善を求めた。
関連記事:ヤクルト1000だけじゃない「快眠法」 寝る前にやりがちな”アレ”がNGだった
■睡眠は心身の健康に不可欠
これまでの研究でも、睡眠不足は高血圧や認知症などの多くの健康問題につながることが示されてきた。しかし身体的な健康だけでなく、他人を助けたいという気持ちまで消えてしまったなら、社会はうまく機能しなくなってしまうだろう。
人々が健康を保ち、互いを助け合うことができる理想的な社会には、十分な休息と睡眠が不可欠だ。
・合わせて読みたい→昼寝をしている息子、首元に違和感が… まさかの展開に絶賛の声が続出
(文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部)