笠井信輔アナ、英BBC特番でキャスターの沈黙に「衝撃」 理想の実況語る
英エリザベス女王を運ぶ霊柩車の中継で、キャスターが実況をやめたことに驚いた笠井アナ。「アナウンサー不要論」にも言及し…。
■「しゃべらないほうがいい」ことも
ただ、「私が局アナをやっている時代から『フィギュアスケートの実況アナウンサーの声が余計』とか、『サッカー、野球の実況中継のアナウンサーが興奮しすぎていて音を消してしまう』という意見がインターネットを通じてTV各局に届いていました」と、過剰な実況に対する苦情についても振り返る。
インターネット上で「アナウンサー不要論」が浮上したことに触れ、「少々悲しい気持ちになりました」としつつ、「BBCの特別番組を見ていて、本当に肝心なときには、しゃべらないほうがいいということを改めて感じたのです」と感銘を受けたという。
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■「理想の実況」とは
アナウンサーやリポーターを否定するわけではないとしながら、「メインキャスターが沈黙を守った5分間は、とても心安らぐ温かな時間が流れました。さらにキャスターは、霊柩車が宮殿に到着しても、しばらくは黙っていたのです。私ならすぐに『エリザベス女王のご遺体が今、宮殿に到着いたしました』と実況してしまいそうです」と考える。
笠井自身、現在は報道番組で実況中継をすることはないものの、「現場に立つことができるならば、改めて、理想の実況というものにチャレンジしたいなと、そんなことを感じました」と結んでいる。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)