モーリー氏、五輪汚職事件の構図を分析 「国家のお墨つき」「強い世論」
東京五輪の汚職事件は、五輪によるナショナリズムに便乗したため起こった?
■ナショナリズムに便乗?
「これはやはり、日本という国全体のブランドを、オリンピックという国民的な祭典で手に入れることができるわけですよ」とその狙いを指摘すると、「つまり、そのリスクを冒してでも… やはり、国家のお墨つき」と続ける。
そして、一連の事件について「日本全体が感動する、日本人が金メダルの戦いを応援した。つまり『その感動に水を差すな!』っていう強い世論が出来上がってる状態で、そこに高橋(治之)容疑者も含め便乗した構図だと思うんですね」とズバリ指摘。
さらには、「オリンピックをやる前から、贈賄の疑いっていうのは…」「だって、フランスの当局が調べに入ったりしてたんですよ?」と、フランス当局が当時のJOC会長・竹田恒和氏を捜査していた件にも言及した。
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■電通とメディアの姿勢にも触れる
また、モーリー氏はこれらに関し、「日本の大手メディアっていうのは、やっぱりオリンピックに水を差したくないっていうことと、あとはやはり、高橋容疑者が関わっていた電通ですよね」など、五輪に深く携わっていた電通の存在を挙げる。
「電通とどのテレビ局もどの新聞も、大口の取引をしているということがあって。ある種、利益を当事者として共有しているので、やっぱり、オリンピックを批判したり、オリンピックをまずいと思わせるような報道を控えていたという印象が私にはあります」と続け、メディアの姿勢にも触れていった。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)